アートの醍醐味について


昨日ある仲間から、宮崎駿さんの作品の影響力と、アート市場の社会における知名度の低さの話がありました。

今回はこれについて考えたいと思います。宮崎アニメはカリオストロの城や、初期作品から見ています。確かに宮崎アニメは現在世界で絶大な影響力があり、素晴らしい反響を得ています。

ただし、影響力が大きくなるとおそらく、自分の意図したとおりのことはだんだんと描きにくくなります。なぜなら、本当の真実や、彼が本当に思っていることを描くと影響力の大きさから問題が発生するからです。映画も興行収入で成り立っている以上、売り上げも重要で失敗するわけにはいきません。そこで規模が大きくなるとどうしても初期の頃のような、力強い派手な描写はできなくなる傾向にあります。そこで様々な描写でも危険なものや色々なそういった社会で反対が沸き起こるような話は描けなくなってしまうのです。

一方でアートはどういうものかというと、確かにアニメのようなエンタメ性は弱いため、一般社会ではそこまで知られていません。しかし一方で王様の耳はロバの耳といえる、唯一の表現手段なのではないでしょうか?性的な描写もあれば、社会で問題になるものもアート故に許されている所があります。また、社会の問題もみんなが言いたいことは山ほどありますが、会社や組織など様々なものに制約を受けているため、本当のことは言えなかったりします。そこを言えるのがアートの醍醐味です。

同じ映画ですが、黒澤明も画家を初め目指していたようです。平面絵画というのはやはり色々な芸術の最も基礎になる部分故に、長い歴史で色褪せないで残っているのではないでしょうか。