イタリアの雑誌『GP Magazine』10月号に掲載されました


9月にNEWS欄にてお知らせしました通り、

イタリアの雑誌記者からの取材を受けたインタビュー内容が、

『GP Magazine』10月号に掲載されました!



こちらの内容をぜひ皆様にも読んでいただきたく、

・実際に掲載されたページの写真

・イタリア語→日本語に翻訳したもの

をご紹介させていただきます。



それでは、どうぞご覧ください📖✨







田中拓馬:社会を繋げ、癒し、より良くするアートの駆動力

Marisa iacopino記者

「子供の頃から生命の神秘が人間にとってどんな意味を持っているのかについて考えてきました。」

44歳の東京出身の現代画家は自分自身に問いかける。

1977年に東京に生まれ、司法試験を受験し弁護士を目指していたが挫折。肉体と精神に不調をきたした。

彼は絵画と出会い、絵を描くことが心を癒すと気がつき、徐々に彼自身のバランスを回復していく。

その後、彼は四谷・アートステュディウムという日本でも最も革新的な教育機関に通う。

そこでは知識人や技術者たちが集まり、アーティストに対しアートは世界を変えることができるという学びを受ける。

そして、それこそがまさに田中拓馬の目標である。

「アートの力で社会の流れをよりよくし、ポジティブに貢献する。」

彼の作品の明るく、生き生きとした色使いはエネルギーを発散し、感情に訴えかけるようなインパクトを強く感じられる。



今回、彼に密着取材をした。



——あなたにとって芸術的な道について聞かせてください。

「私は美術大学に通っていません。早稲田大学で法学の学位を取得後、司法試験合格を目指し1日16時間勉強に励みましたが、過激な努力が精神的、肉体的に健康を虫歯みました。ある日、医師から療法としての絵画の探究を勧められました。私は芸術によるリハビリ法に出会い、絵画は社会に復帰するきっかけになりました。自分の絵を1000円で路上販売するところから開始しましたが、アートで生計を立てるのは難しかったです。」



彼の作品はのちに日本ほか、カナダ、台湾、パリのギャラリーで展示される。

またイギリスのアルスター美術館にも収蔵されている。

2012年にはニューヨークで開催されたコンペティション「Art Takes TimeSquare」では、

何千人ものアーティストの中から選出され、記念アルバムにも掲載されている。



——絵画はアカデミックな知識を伴うと質が悪くなると思いますか?

「アカデミックな知識は芸術家にとって諸刃の剣であるといえるでしょう。新しい創造を行うには必ず過去を反映しなければならず、アカデミックな知識は時に素晴らしいアイデアを与えてくれます。しかし、それが新しいものを創る際に負担になってしまう可能性もあります。」



——あなたにとってドローイングはどのくらい重要でしょうか。

「ドローイングはすべての画家の基本的なスキルで、非常に重要です。ドローイングからはそれぞれのアーティストの個性がわかります。」



——あなたは作品を完成させたときにどんな風に感じますか。

「絵画は完成形が明確でないので、いつ完成するのかはよくわかりません。」



——あなたの作品はどんな視点で描かれているのでしょうか。物語を描こうとしているのですか。あるいは鑑賞者に刺激や挑発をもたらすことを狙っていますか。

「私の作品には物語も刺激も挑発も全て含まれています。私の作品の世界観はすべてのものが同じレベルで繋がっているという考えに基づいています。生き物と原子、有機物と無機物は一般に分けられていますが、生態学の観点から見ればそれほど違いはないのではないでしょうか。」



——あらゆる画像で溢れかえった世界(今日ほど人の画像が氾濫している時代もないでしょう)でも、絵画はオリジナルなものを生み出すことが可能ですか。

「アートは自分自身の地図を作るようなものです。世界が多くの画像に圧倒されているとはいえ、それどうということもないでしょう。アートは基礎であって、枯渇してしまえば他の知識や応用力は伸びません。」



——人間寿司シリーズは何を表現していますか。

「私の興味は社会科学にあります。このシリーズは、常に自分を世界の主人とみなし、すべてを支配し続けてきたヒューマニズムへの悔恨に基づいています。私たちは反省し、もっと謙虚でいなければいけません。このシリーズでは人間を寿司にして食べるエイリアンを描きました。」



——ネコうさぎは何を表現していますか。

「ネコうさぎは人間寿司シリーズのキャラクターです。人間を食べますが、怪物ではありません。彼らは私たちと同じように愛し、歌い、踊り、喜んだり悲しんだりします。コロナウイルスなどの人間が征服不可能の存在を象徴しています。」



——あなたの作品は西洋の展示会でどのような評価を受けていますか。

「人間が征服されるという人間寿司のような変質、倒錯というアイデアが人々の共感を呼び起こし、普遍性を獲得することができるとされ特に評価を受けています。」



——コロナウイルスパンデミックの世界における私たちの姿をあなたの作品ではどのように反映しているんでしょうか。

「このパンデミックの状況下で、私のアートは人間中心主義の社会を再考するための手段です。人間中心主義は人類を危機に陥れました。気候変動と技術の進化により、状況は制御不能になってしまっています。人間は他の生き物より優れているわけではありません。分子生物学と遺伝学の研究によると、ホモサピエンスとチンパンジーとのDNAの差はわずか1%でほとんど違いがありません。もしこれが本当だとすると。私たち人間が特別な存在であると考えるのは正しくありません。」



いかがでしたでしょうか?

一つ一つの質問から、作品に対する考えや想いが伝わってくるとても貴重な記事になっているのではないでしょうか。

今後ますます世界から注目していただけるよう、田中拓馬とスタッフ一同、頑張ってまいります✊



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