岡崎乾二郎さんの本を読むシリーズその2~技術を持つというスーパーマンになるための条件とは~


今回は引き続き、岡崎乾二郎さんの本の続きです。前回は目次から全体の本の中身を概観しました。今回から本題です。

以前岡崎さんが美術手帳に特集を執筆していて、そこの中にスーパーマンになるというキーワードがありました。今回は色々な作品を作る能力をどう身につけるか、その秘密に迫っています。この秘密が会得できればスーパーマンになれるという話であると感じました。

今回の目次です。

1、技術とは→2、技術を持つとは?→3、技術にはこういうものも参考になる→4、技術の会得の仕方→5、技術を得たといえるには?→6、技術はデジタル。

1、技術とは

本の中では技術とは一回こっきり出来る偶然のものでなく、何回も同じものを作ることができる能力と定義されています。優秀で能力の高い技術者ほどいい結果を出す再現性は高いです。例えば、イチローとぼくが野球のバッティング競争をして、お互いにヒットを1回目打ったとします。2回目以降イチローは打ち続けてヒットを量産できますが、僕は1回こっきりみたいな話で考えるとこの例はわかりやすいです。つまりイチロ―は技術があるからヒットを量産できる再現性という技術を持っているという話です。

2、技術を持つとは?
ではここで技術をもつとはそもそもどのような特徴があるのでしょうか?本の中では言葉の言い方として、ハトが飛ぶ技術を持っているといわないように、技術を持つというのは、生まれる前から持っている能力というより、生まれた後に身につく能力として考えています。そして本の中では、もともと生まれ持った能力でないものであることから、技術というのは手に入れたとしても忘れてしまう、なくなってしまう可能性が高いものだと捉えています。そこで、この問題に対する解決策は技術の記録法です。何らかの手掛かりが必要になります。記譜、図面、ダイヤグラム、いたずら書きのようなメモもアイデアややり方などの技術を思い起こす際に使われるとあります。

3、技術にはこういうものも参考になる
技術は忘れ去られやすいもの故に、なんらかの記録に残すという話が前の段落でありましたが、さらに、記録という点からでは、イチローのバットみたいな道具も記録として立派に参考になるという話です。例えばイチローのバットを見ればどこに重さの重心があるから、打つのに適しているとか、よくボールに当たる場所等は色が違うはずなので、こういう場所に当てればヒットがでやすいなどがわかるという話です。

4、技術の会得の仕方
技術の学び方は、複雑に見えるものをバラバラにしてつなぎ合わせる能力だといわれています。そして、この組み合わせ方やつなぎ合わせ方に秘伝があり、芸を学ぶ難しさがあるようです。外科医が体にメスを入れて、手術をして縫い合わせて患者を助けるのを考えると参考になるかもしれません。

5、技術を得たといえるには?
こうやって技術はかなり難しいものなので、簡単でないため、最終的には評論家では技術の中身をわからない、または会得しえないため、当事者に立ってやってみて色々なことがわかるようです。

6、技術はデジタル
デジタルというのは、コンピューターの作りがそもそも0と1で成り立っていて、その組み合わせで複雑なことができるように、技術もどんな複雑なものでも分解して組み立てられていることから、究極的にはデジタルでできているということです。一見するとアナログに見える現象もです。

今回は岡崎さんの技術の話を追ってみてみました。また数日後に続きを学んでいきます。お楽しみに。