次の時代にむけて~アーティストステートメント(作家としての意思表明)


次の時代にむけて

喉元過ぎれば熱さ忘れるではいけないと思う。リーマンショック以降、人間対人間でなく、コピペ対コピペの社会が広まった。これに連動して、架空の金が架空の金を産み、社会は一部のスーパー富裕層と、圧倒的多数の貧困層に二分された。コロナウィルスの革命の結果、虚構の社会は砂上の楼閣の如く崩れ、社会の構造はその脆さを露呈させた。

ここで、資本主義が消え去り社会が0になるというのは、安直すぎるかもしれない。人間のDNAに刻みこまれた生存本能は、アメーバが外界を認識するかのように新たな社会環境や人間としての生き方を模索し始めた。

これには、コロナという病原菌による多くの同胞の犠牲を伴った。しかし、作用反作用の法則により、人類は今までの外見というより、新たなライフスタイル、思考法を手にしようとしている。つまり、現生人類からの新たな脱皮である。このノアの方舟に乗った行き先には、違った生き方が待っていると思われる。そこは今までの社会での常識だった、他者を犠牲にして生き残るという発想ではなく、ゆっくりとした、新たな他者との対話であり、その中で自分も生かされるという、謙虚な姿に変わるのではないか、と期待する。