田中拓馬のアート武者修行 その2


前回は、はじめてアートの描き方を教えてくれた金澤先生の話を書きました。金澤先生の所では、ある程度基礎技術を教えてもらいながら、独学でも技術を習得しました。当時は画集を買うお金がなかったので、久喜にある県立図書館に画集を大量に借りて研究していました。当時の画集で絵具が万が一ついていたとしたら、僕が借りた画集かもしれません。

アートを習うにはその描いた方の型をマスターする必要があります。各作家によってこの型は違います。この型を身に着けるために模写をします。なるべく忠実にさいげんしてみるのです。形、色、タッチや絵肌まで。

その後色々な型が身についてくるにつれて、それを改良したりできるようになります。また最終的には脱却して自分だけの世界観でかけるようになります。

このあたりで、型の作り方を模索していました。当時、久喜の図書館に「泥棒美術学校」という本を佐々木豊さんという方が出していたので目にしました。これを読むと最近の大家の作家が色々とどの作家から影響を受けていたかが書いてありました。これに刺激され、横浜駅の駅ビルで佐々木豊さんが講師をしていたので、習いに行くことになりました。佐々木豊さんは芸大の油絵科出身で助手を芸大でしたのちに、形式的な芸大を去り、自由な校風の明星大学で美術の教授をしていた方です。続く。