アーティストという仕事をする生身の人間として


よく、作品の傾向は似たパターンを作った方がいいとか、同じようなスタイルを持った方がいいといわれます。これには理由があって、絵がよく売れる為と思われます。

つまり、似たパターンの作品なら買う側も安心です。すでに売却の作品があるので、安心して買えます。そして、ここでよくわからない数式が出てきます。サイズが同じなら、同じくらいの値段とかいう、アートの創作とは違う、かかった時間を単位とする値段の決め方とかいう、わけのわからない図式が登場します。

ですが、これは嘘だと思います。作品の値段がかかった時間に換算されて決まるのなら、ボケっと座って1年に数枚しか描かなければ高い値段が付くでしょう。しかし果たしてこんなものが価値があるのでしょうか?

僕は先日久しぶりの制作に入りました。1週間ぶりくらいです。ですが、感覚がおかしいのです。つまり自分の中の記憶が薄れていってアイデアや技術が薄れてしまっていると感じました。

やはりアーティストはある程度頭が凝り固まらないように数をこなして、かつ精度も上げていかないといけないです。

冒頭に返って、似た傾向の作品を作ると、アイデアが出なくなってきます。使わない器官はよわくなります。ピカソやラウシェンバーグのようにアイデアが泉のように沸いて傑作をつくれるように、同じスタイルに固執してたら、メールで僕に注意してください。