コロナウィルスに関しての意思表明。田中拓馬


田中拓馬作品に関わる方へ

今、コロナウィルスの影響で、人類社会の経済活動は暗い影を落としています。この影響はどこまで行くか、わかりまりません。最悪の場合は文明社会が根底から覆されて、人類が大量死して絵画とかの騒ぎではなくなる可能性があります。

しかし、希望は捨ててはいけないと思います。人類は幾多にわたる危機、ペスト、スペイン風などの疫病、又は第一次、第二次世界大戦と乗り越えてきました。その子孫が今生きている、我々です。

今の時代は八方塞がりで他人のせいにしたくなるかもしれない、負の感情がひしめきやすい状況です。ただ、ナチスドイツのアウシュビッツに向かう電車や捕虜収容所は今の我々より過酷だったかもしれませんが、その中でも希望を捨てない方がいたと聞いています。その方はもしこの地獄みたいな体験で生き残れたら、この話を大学などで講演しようと思い、心を折らずに前向きにナチスに対処したようです。

僕の経営するアートの販売や業界も大打撃を今後受けるかもしれません。ただし、近い過去ではリーマンショックは株価は7ヶ月で危機前の状態に盛り返しました。そしてアートは株などの有価証券を含む資本の流れと連動しているので、又社会が復活すれば、価値を巻き返せます。

アート作品は一般的に長期投資なので、すぐ価値が上がるものではなく、7年以上はゆっくり見据えるものですし、作家の考えも反映してきます。そして何よりお金を超えて作家や社会との対話でもあります。

この時期に私の作品を持っいる方がいたら、スタジオに持ってきてください。もしお金が必要ならなるべく現金化する手段を考えて提案します。また合わせて、この危機的状況を一緒に乗り越えてくれる愛好家の方と歩んでいきたいと思います。