ゴッホは実は売れていたのではないか?

こんにちは。田中拓馬です。今回は、アートの歴史の中で最も偉大な作家のひとりであるゴッホについて、作家の視点、また現在作品を販売している視点から、切り込んでいきたいと思います。

ゴッホは生前1枚しか作品が売れなかったといわれています。こちらがその作品です。(参考資料1。)この作品は当時のお金で400フラン、現在のお金でいうと11万円で売れたそうです。そして購入したのは、ベルギーの芸術家協会アンナ・ボックという方らしいです。

ですが、ここで気になるのはアンナ・ボックの肖像画も油彩で残されています。(参考資料2)この方は肖像画をプレゼントでもらったのでしょうか?普通に考えると、セットでもらったか、こちらも購入しているのが普通ではないでしょうか?謎は深まります。

さらに、もう一点もっと大きな謎があります。ゴッホは我々のイメージでは、農村や風景、貧しい人や、市井の人を描いているイメージがあります。しかし、こちらの作品は貴婦人のピアノの練習風景が背後から描かれています。このモデルになった人物は、マルガリータ・ガシェという方でゴッホの絵に登場するガシェ

医師のお嬢さんにあたります。(参考資料3)

ガシェ医師(参考資料4)を良く調べると実はアマチュアの作家を経験していて、絵を見る眼力があります。彼は印象派の作品を沢山コレクションしていて、ウィキペディアによれば、ポール・セザンヌ、ピサロ、シスレー、モネ、ゴッホと多くの作家の作品をコレクションしています。ゴッホは弟のテオに連れられて精神科医のガシェ医師の下に来ました。はじめは怪しんで、毛嫌いしていましたが、のちに打ち解けて兄弟のような存在として接しています。

そして、ガシェ医師の家でお嬢さんである、マルガリータの絵を描いています。普通に考えて、画家は趣味でやっているわけではなく、職業でやっています。またゴッホ以外の作家の作品を無料で手に入れたとは考えにくいです。なぜなら、すでに名前が通って売れている作家がたくさんいます。そこで他の作家だけ有料で手に入れてゴッホだけ、無料というのは考えにくいです。そんなことをしていたら、ゴッホが心を開くとは思えないです。

皆さんはこれらの推測をどう考えますか?謎は深まるばかりです。

資料1

資料2

資料3

資料4