質感喪失シリーズ

質感喪失シリーズ

こちらのアメリカに来て1ヶ月が経とうとしています。僕自身の体験、周りの状況などを今朝つぶさに感じました。

日本食は外国だとなぜか恋しくなる。外国にいると音楽が洋楽からJpopへ、街がニューヨークからマイアミへ、イーストハレムからタワーマンションへと移動して何となく、どちらにも対応できない。女性はなぜ男性ボーカルを聞き、男性は女性ボーカルを聞くか、ラインでの会話はつまらなすぎて、会話にならない。東京砂漠、ニューヨークはもっと砂漠。心からの優しさに触れる感動、犬はおしっこをしてマーキングすることにより自分のテリトリーを確保するなどなど色々考えてました。

そしてアートは生活に必要ないから本当はいらないとか、投資だけだとか色々言われてましたが、やはり質感を提供する仕事ゆえに大事な仕事だと再認識しました。この場合の質感とは、作品における絵肌のことを超えて、故郷喪失や、自分の大事なもの、温かみ、手の温もりみたいな個人がそれにより、心が温まるハートフルなものだと思います。

上のようなどこにも帰属しない、帰属していても疎外感を感じている人は多いと思います。これは民族や各人それぞれ違いますが、そこの空白を埋めるのに適しているのが、音楽やアートであると確信しました。質感を満たすことが人生を豊かにすることだと思います。